ノグチ トモヒロ
NOGUCHI Tomohiro
野口 倫央 所属 商学部 商学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2024/01 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | 「IFRS 適用企業によるのれん減損処理の特徴と資本市場の評価」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | AGUビジネスレビュー |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (4),117-129頁 |
総ページ数 | 13 |
概要 | のれんの事後測定として、日本基準は償却アプローチを要求しているのに対して、IFRS は減損のみアプローチを要求している。本論文は、日本企業に焦点を当て、IFRS 適用企業が実施するのれんの減損処理の特徴を、日本基準適用企業との対比を通じて解明するとともに、そのような特徴を有する企業におけるのれんの減損に関連する会計情報を資本市場がどのように評価しているかについて解明することを目的とする。
検証の結果、IFRS 適用企業は、日本基準適用企業よりのれん減損損失を適時的に認識する傾向にある一方で、IFRS 適用企業が認識しているのれん減損損失の計上額は、日本基準適用企業ののれん関連損失(のれん減損損失とのれん償却費の合計額)の計上額よりも少ないという特徴が発見された。さらに、資本市場は、のれん減損損失の認識が適時的でないとしても、確実にのれん関連損失を計上している日本基準に基づく会計情報を IFRS に基づく会計情報よりもポジティブに評価していることも明らかになった。 |