イシカワ ユミコ
ISHIKAWA Yumiko
石川 弓子 所属 文学部 グローバル英語学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2016/03 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | 分割語彙挿入仮説による機能範疇の出現に関する一考察 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 愛知学院大学文学部紀要 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 愛知学院大学文学部 |
巻・号・頁 | (45),55-63頁 |
著者・共著者 | 石川 弓子 |
概要 | Chomsky (2008)は、CとT、v*とVの間で素性の引継ぎが行われると主張しているが、なぜフェイズ主要部の素性が他の主要部に引き継がれねばならないのか、また、なぜこのように特定の主要部の間に依存的な関係が存在するのかは明らかにされていない。先に挙げた主要部のうち、C、T、v*は機能範疇とされているが、生成文法理論の変遷の中で、これらの機能範疇の存在は後発的に提案されたものであり、古英語や第一言語獲得期の英語には存在しないと考えられ、現実においても後発的に出現したという指摘がある。そこで本論は、語彙挿入の時点において1つの語彙の形式素性と範疇素性が分割され、異なる位置に外的併合されることがあるとする「分割語彙挿入仮説」に従って、機能範疇の欠如と出現に現地的な説明を与えると共に、素性の引継ぎを含む、機能範疇と対になる範疇との間に存在する選択的な関係が存在する要因を明らかにする。 |