イナガキ コウジ
INAGAKI Kouji
稲垣 幸司 所属 短期大学部 衛生/教員 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2020/12 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | インプラント治療に必要な新型タバコの基礎知識 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | Jpn J Maxillo Facial Implants |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本顎顔面インプラント学会 |
巻・号・頁 | 19(4),1-8頁 |
担当区分 | 筆頭著者 |
著者・共著者 | 稲垣幸司 |
概要 | 喫煙は,インプラントの危険因子である.日本の成人喫煙率は,どんどん低下してきているが,残った喫煙者のニコチン依存は解決されていない.そのような中,2015年以降,いままでの紙巻きタバコの代替品として加熱式タバコが急速に普及し始めた.加熱式タバコや電子タバコを含めた新型タバコは,紙巻きタバコに比べるとニコチン以外の主要な有害物質の曝露量を減らせると広報されている.しかし,病気のリスクが減るかどうかについては明らかでなく,紙巻きタバコを併用した場合には有害物質の曝露の低減も期待できない.また,ニコチンの曝露や吸収動態は紙巻きタバコと類似しており,ニコチン依存症が継続して,その使用中止がより困難になる.2020年4月より,望まない受動喫煙を防止するために,改正健康増進法が施行される.その法律の抜け道として,喫煙者が無煙タバコを併用することが危惧されている.したがって,インプラント治療にあたり,このような新型タバコの新情報を含めた継続的な脱タバコ啓発教育が重要である. |