フルカワ ヒロオ
FURUKAWA Hiroo
古川 博雄 所属 健康科学部 健康科学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2018/03 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | 神経発達障害における行動特性・感覚処理と認知機能の多様性に関する |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 心身科学 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 10(1),63-76頁 |
著者・共著者 | 石川 仁美, 牧野 日和, 町田 祐子, 早川 統子, 古川 博雄, 辰巳 寛, 山本 正彦 |
概要 | 目的:早期からの障害特性に応じたリハビリテーション計画を立案するため、DSM-5で新設された感覚的側面について検討した。対象と方法:神経発達障害群及び神経発達障害群疑いと診断された2~5歳の幼児12名に対して、K式、PVT-R、S-S、CARS、JSI-Rを実施した。評価点をASD群と非ASD群で比較検討した。JSI-Rでは各感覚別にDunnの提唱する4つの象限別(感覚探求・感覚過敏・低登録・感覚回避)について解析した。結果:CARSでは15項目中10項目に、JSI-Rでは感覚別では視覚と味覚に有意差が見られた。象限別での有意差はなかったが、感覚探求で差が大きい傾向があった。結論:診断が可能となる3歳前後の時期から両群で視覚、味覚、前庭覚、触覚に行動特性が現れた。非ASD群は年齢とともに特性が目立たなくなり、賞賛の働きかけで改善する傾向があるのに対し、ASD群では特性が持続し、日常生活に影響を及ぼす状態である。各種の感覚処理および認知機能の多様性が示唆された。 |