ナカヤマ シゲホ
NAKAYAMA Shigeho
中山 重穂 所属 商学部 商学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2022/10/09 |
形態種別 | その他論文 |
標題 | IASB概念フレームワークとの比較を通じたASBJ概念フレームワークの特徴の分析 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 国際会計研究学会 研究グループ報告 日本的会計諸制度の変遷と課題 〈最終報告〉 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 45-61頁 |
総ページ数 | 17 |
概要 | 本研究では、日本の会計制度の一部であるASBJが公表した「討議資料:財務会計の概念フレームワーク」(ASBJ概念フレームワーク)と国際的な会計基準設定主体であるIASBが公表した「財務報告に関する概念フレームワーク」(IASB概念フレームワーク)との比較検討を通じて、日本の会計制度の固有性の抽出を試みている。具体的には、階層クラスター分析や共起ネットワーク分析といったテキスト分析の手法を用い、定量的な観点から、ASBJ概念フレームワークとIASB概念フレームワークを比較し、ASBJ概念フレームワークの特徴について検討している。ASBJ概念フレームワークの特徴として、投資家への情報提供が重視されていること、資産、負債を中心に記述されていること、測定に関する記述が詳細になされていることなどが確認できた。また、IASB概念フレームワークとの相違として、IASB概念フレームワークのほうが資産、負債についての記述が多いこと、ASBJ概念フレームワークでは、財務諸表の構成要素として純利益と包括利益が定義されるとともに、投資のリスクからの解放をキー概念とした収益認識が強調されていることが確認できた。 |