ハッタ ジュンコ   HATTA Junko
  八田 純子
   所属   心理学部 心理学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2008/06
形態種別 学術雑誌
査読 査読あり
標題 摂食障害傾向女子高校生の日常生活および身体に関する評価
執筆形態 共著
掲載誌名 健康心理学
巻・号・頁 21(1),10-20頁
著者・共著者 八田純子・仁平義明
概要 非臨床群である一般の青年期女性における摂食障害傾向と日常生活および自己の身体に関する自己評価との関係を明らかにするために質問紙調査を行なった。女子高校生336名を対象とし、現在の体重や理想とする体重、具体的な日常生活、睡眠や食事、疲労についての自己評価、生活全体における満足感などについて質問した。対象者は、EDI(摂食障害傾向質問紙)の得点によって拒食・過食混合、拒食傾向、過食傾向、健常、の4つの群に分類された。
 EDIの結果は、非臨床群である女子高校生には、臨床群に匹敵する強い摂食障害傾向を持つものが高い割合で存在する可能性を示していた。「拒食過食混合」群、「拒食傾向」群、「過食傾向」群の間では、生活上の満足感や、現実の体型の自己評価、理想体型が有意に異なっていた。またEDIの下位尺度である「無力感」は、混合群および拒食傾向群は健常群より有意に高く、現実の睡眠時間や睡眠・疲労の主観的な評価においても群による違いが認められた。高校生活の具体的な行動では、友人との会話時間のような社交性を反映する活動は、むしろ健常群よりも摂食障害傾向群のほうが多かった。