マツオカ ミレイ
MATSUOKA Mirei
松岡 弥玲 所属 心理学部 心理学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2012/09 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | 発達障害児の保護者における養育スタイルの特徴 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 発達心理学研究 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本発達心理学会 |
巻・号・頁 | 23(3),264-275頁 |
著者・共著者 | 中島 俊思, 岡田 涼 , 松岡 弥玲, 谷 伊織 , 大西 将史, 辻井 正次 |
概要 | 本研究では,発達障害児の保護者における養育スタイルの特徴を明らかにすることを目的とし,定型発達児の保護者との比較および子どもの問題行動,保護者の精神的健康との関連について検討した。対象者は発達障害児の保護者139名であり,質問紙調査によって,養育スタイル,子どもの問題行動(SDQ),子どものADHD傾向(ADHD-RS),保護者の抑うつ(BDI-II),睡眠障害(PSQI-J)を測定した。その結果,養育スタイルについては,発達障害児の保護者と定型発達児の保護者とで差がみられ,発達障害児の保護者においては,肯定的関わりや相談・つきそいの得点が低く,叱責,育てにくさ,対応の難しさが高い傾向がみられた。また,子どもの問題行動やADHD傾向が高いほど,肯定的関わりや相談・つきそいが低く,叱責,育てにくさ,対応の難しさが高い傾向がみられた。精神的健康については,肯定的関わりや相談・つきそいは抑うつ,睡眠障害と負の関連を示し,叱責,育てにくさ,対応の難しさは正の関連を示した。以上の結果から,発達障害児の保護者における養育スタイルの特徴が明らかにされた。最後に,養育スタイルに対する発達臨床的な介入の必要性について論じた。 |