ノグチ トモヒロ
NOGUCHI Tomohiro
野口 倫央 所属 商学部 商学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2022/11 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | 「のれんの事後測定と価値関連性―償却アプローチvs減損のみアプローチ―」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『国際会計研究学会年報』 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 国際会計研究学会 |
巻・号・頁 | (51),19-32頁 |
総ページ数 | 14 |
著者・共著者 | 野口倫央 |
概要 | IFRSへの収斂が進み、日本基準とIFRSの相違が解消しつつある。このような現代において、両会計基準に残存する相違が、のれんの会計処理、特にのれんの事後測定である。日本は償却アプローチを採用しているのに対して、IFRSは減損のみアプローチを採用している。
本研究は、この相違点に着目し、のれんの事後測定として、償却アプローチと減損のみアプローチとでは、どちらが価値関連性の高い会計情報を提供し得るかを実証分析により解明するものである。 日本企業をサンプルとして検証を行った結果、①償却アプローチによってのみ提供されるのれん償却費は、正の価値関連性を有していること、②償却アプローチに基づくのれん減損損失は、減損のみアプローチに基づくのれん減損損失よりも、より負の価値関連性が高いこと、および③減損のみアプローチのもとでののれん計上額は、償却アプローチのもとでののれん計上額に比して、割り引いて評価される傾向があることが明らかになった。 本研究におけるこれらの発見は、償却アプローチの方が、減損のみアプローチよりも価値関連性の高い会計情報を提供し得ることを示唆するものである。 |