ノグチ トモヒロ
NOGUCHI Tomohiro
野口 倫央 所属 商学部 商学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2021/03 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | 「比較可能性の直接的計測における『会計システム』に関する検証―IFRS研究の視点から―」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『AGUビジネスレビュー』(愛知学院大学) |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (1),59-68頁 |
総ページ数 | 10 |
著者・共著者 | 野口倫央 |
概要 | IFRS 準拠の財務情報が、グローバルな比較可能性を具備しているか否かを検証する研究が増加している。この種の研究の多くで採用されているアプローチが、比較対象サンプル間の「会計システム」を特定し、その会計システムの類似性に依拠して、比較可能性を直接的に計測するというものである。
本研究では、その会計システムに焦点を当て、いかなる視点に基づきその会計システムが導出されているかを整理するとともに、IFRS 研究に際しての留意点等を抽出することを目的として検討を行った。検討の結果、①会計システムは、資本市場の評価に依拠した会計システムと利益計算プロセスに依拠した会計システムに分けて捉えられること、②資本市場の評価に依拠した会計システムは資本市場の効率性を前提とした場合は理論的に整合的な特定方法であるのに対して、利益計算プロセスに依拠した会計システムは資本市場の効率性に疑義が存する際には、資本市場ベースの会計システムを補完するものであること、および、③グローバルな比較可能性の検証においては、多角的なアプローチを用いることで分析結果を頑健なものにする必要があることが明らかになった。 |