ノグチ トモヒロ
NOGUCHI Tomohiro
野口 倫央 所属 商学部 商学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2018/03 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | 「株式交換による子会社支配の強化と連結会計情報の価値関連性」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『年報経営分析研究』 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (34),63-72頁 |
著者・共著者 | 野口倫央 |
概要 | 本論文の目的は、株式交換による完全子会社化を通じ、子会社の支配強化を行った企業の連結会計情報を、資本市場がどのように評価しているかについて解明することにある。
近年活発化している組織再編であるが、その中でも株式交換は買収資金を必要としないで、子会社を完全子会社化するという点で特徴的な組織再編である。そこで、本研究では、この株式交換に着目し、完全子会社化後の連結会計情報に対する資本市場の評価を、利益簿価モデルをベースとして重回帰分析により検証した。検証の結果、資本市場は、株式交換実施の翌々年度の連結会計情報を高く評価していることが明らかになった。このことは、株式交換により完全子会社化した後に、親会社がリストラクチャリングを数期間かけて行い、それにより将来の利益減少要因が除去されたことを資本市場が高く評価していると解釈可能である。 |