イトウ ユウ
ITO Yu
伊東 優 所属 歯学部 顎口腔外科学 職種 講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2021/12 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | 下顎頭の骨軟骨腫が疑われた顔面非対称症に対してLe Fort Ⅰ型骨切り術および下顎矢状分割術を施行した1例 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 愛院大歯誌 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 59(4),254-260頁 |
著者・共著者 | 井上博貴、阿知波基信、吉崎亮介、伊東 優、中山敦史、小木信美 |
原著者 | 井上博貴 |
概要 | 43歳女性。20歳頃より顔面非対称と咬合偏位を自覚していたが放置していた。歯科矯正の相談にて近在矯正歯科医院を受診し、当科を紹介された。99mTcシンチグラフィー所見では右側下顎頭にRadio Isotopeの集積を認め、血管造影所見では骨様病変周囲に近接して顎動脈が走行していた。骨軟骨腫を伴う顔面非対称と診断し、顔貌と咬合の改善には腫瘍を含む右側下顎頭の切除術と外科的矯正手術が必要と判断した。しかし、術前矯正の2年6ヵ月の間、骨様病変の大きさに変化はなかったこと、CTにて頭蓋底が菲薄化していたこと、血管造影にて病変部周囲に顎動脈が走行していたことから下顎頭の切除は困難と考え、上下顎骨切り術にて咬合の改善を図ることとした。予定移動量は上顎右側臼歯部3mm圧下とし、下顎は右側5mm・左側0.5mm後方移動とした。術中、上顎骨移動の際に右側下顎頭過形成部が障害となることはなく予定通りの移動にて終了した。 |