イナガキ コウジ
INAGAKI Kouji
稲垣 幸司 所属 短期大学部 衛生/教員 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2014/10 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | 禁煙支援に必要な無煙タバコの基礎知識 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 日本小児禁煙研究会雑誌 |
巻・号・頁 | 4(2),48-57頁 |
著者・共著者 | 稲垣幸司,埴岡 隆,北田雅子,井埜利博 |
概要 | 無煙タバコは、製品を燃焼させないため、禁煙環境下での使用に関心が高まっている。しかし、無煙タバコは、タバコ同様に依存性や発がん性物質が含まれるため、健康障害が生じる。特に、口腔内で用いる無煙タバコは、口唇や頬粘膜と歯肉との間に長時間留置して噛んで使用するため、口腔粘膜に口腔粘膜下線維症や白板症が生じ、口腔・食道・膵臓がんの原因となり、心筋梗塞や妊娠時の使用による死産や低出生体重児などのリスクを上げる。スウェーデンを除く欧米諸国では、無煙タバコが若者のタバコ使用の入り口となり、喫煙者の禁煙を困難にすることから、2001年以降規制に乗り出している。今後,幼児の誤飲、市販のチューイングガムとの誤認摂取、未成年の使用、禁煙補助剤との誤解などが懸念される。そのため、医療従事者が無煙タバコに関する正しい知識や健康被害を普及啓発する事が極めて重要である。 |