イワタ カズオ
IWATA Kazuo
岩田 和男 所属 総合政策学部 総合政策学科 職種 客員教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2002/08 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | アメリカ映画が小津を模倣するとき――補足の政治性―― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | IVY |
出版社・発行元 | 名古屋大学英文学会 |
巻・号・頁 | 35,1-29頁 |
概要 | 本論は、アメリカ映画特に Robert Benton の Kramer vs. Kramer (1979) における小津的要素をたどり、日本映画から学ぶ姿勢を見せる作品においてすら、二つの文化の構造的ヘゲモニーは本質において変わらないこと、いやそれ以上にその傾向が強化されることを確認したものである。小津映画との間テクスト的関係は、ミザンセヌの比較、場面演出と映画作品のテーマとの関連の比較を通じておこなった。そしてわが子の養育権をめぐる Joanna の曖昧な決定を、小津的な特徴によって補強されたジャポニズムの映画的結果であると結論した。その理論的根拠として本論は Jacques Derridaの「危険な追補(dangerous supplement)」の概念を導入、周辺的文化が覇権文化に何某かの影響を与えるとき、変わるのは周辺文化のほうであることを検証した。 |
ISSN | 0914-2266 |