ゴトウ ムネト
GOTOU Muneto
後藤 致人 所属 文学部 歴史学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2016/10 |
形態種別 | 学術雑誌 |
招待論文 | 招待あり |
標題 | 日本国憲法と象徴天皇制 |
執筆形態 | 単著 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 歴史評論 |
巻・号・頁 | (第798号),53-64頁 |
概要 | 象徴天皇制は、日本国憲法の天皇条項通りに実施されてはいない。昭和天皇は根本的に違う二つの憲法の法理論を脇に置き、戦前に形成された昭和天皇にとっての立憲君主像で読み替え可能なものは受け入れ、そうでないものは保留し続けていた。明仁天皇は、象徴天皇制を、時代によって変容できる柔軟性のあるものとして認識している。それは、昭和天皇の象徴天皇制理解の大枠を継承しており、行事として公的行為などを継続するとともに、昭和天皇と同じように憲法の条文を固定したものとして捉えていない。昭和天皇と明仁天皇にとって、象徴天皇制は決して受け身のものではなく、主体的に行動する余地のあるものであった。 |